添い寝屋


「まじで?」



「まじで一瞬に、寝てくれんのぉ?」




甘ったれた声をした娘が
首だけ突っ込むようにして
店の中を覗きこんでいた。




「今日はもう終いだ」

追い返したくて、背中越しに答えた。






「なんだか眠いんだよ...」


聞こえなかったのか、その振りをしているのか
素知らぬ顔で
その娘はズカズカと部屋に入ってきた。

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