添い寝屋
「四季」

という名は母が付けてくれた名だ。


『みんなそれぞれにいいから…』


と。

そんなおおらかな母が付けてくれた
この名前が
俺は大好きだった。





女手ひとつで育ててくれた母は
仕事から帰って食事を済ますと
いつも疲れはてて
うたた寝をしてしまう。



そんな母に寄り添って うたた寝をするのが
好きだった。
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