添い寝屋
「おにいさんが添い寝屋なの?へぇ~一緒に寝てくれるんだ」

「お金いるんでしょ?高い?あんまり高かったら払えないけど、お願いしてあげてもいいよ!」

こいつが子犬なら尻尾が引きちぎれるくらいに、愛想を振りながら一生懸命に話しかけてくる






「今日の仕事は終わったの!これから俺もおうちに帰るの!だからお前も自分のおうちに帰りなさい!」


「お金持ってないって思ってるんでしょ!
面倒くさい奴が来たから 
早くどっかに行ってくれって思ってるんでしょ!」





「・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」





「ちょっとだけ一緒に寝ていてくれないかな・・・」


「誰かがそばに居てくれるの、久しぶりだから・・・」


うつむきながら飛び込んできた『ことは』の頬にはまた
アイラインが長く筋を引いていた。
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