トマトときゅうり
恥かしすぎる!今は朝ですからああ~!健康で清潔な朝なんですううう~!!
顔どころか全身を真っ赤にして毛布に顔を埋める私の後ろで、呆れた声できゅうりが言った。
「・・・お前、朝から元気だなー。今更恥ずかしがってもしょうがねーだろ。昨日じっくりみたんだから」
や~め~て~ええええええ!!私は半泣きで噛み付いた。
「しょうがなくないです!じっくりって言わないでください!」
・・・慣れるわけないじゃん、こんなの。
しばらく毛布に顔を埋めていて、悶え苦しんだ私だった。
一部屋しかない私の部屋で、きゅうりは夜の間中私を抱いた。
初めてで緊張して固くなった私を、こんな事までもスマートなきゅうりは上手にリードして、経験がたくさんあるんだろうなあ、とおバカな私は凹んだりもした。
「俺はお前の、最初で最後の男ってことだな」
照れと心地よさと痛みに翻弄されて意識が途切れかけていた私に覆いかぶさりながら、きゅうりがそう言ったのは覚えている。
それがかなり嬉しそうな声で、コレはまだ終わらないんだろうなあと消えそうな理性の端っこで考えたんだったっけ・・・。
「・・・・ううう」
思い出すだけで死にそうだわ。
まだ体はあちこち痛いし、腰から下は使えるかどうかすら定かではない状態だけど、今はそれよりも!