素顔の彼は御曹司!?


――あたしが進もうとしてる未来は、まだまだ壁がいっぱいなんだろうな…。



「洸輝、ベッドが大きいね」


「そうだな。でも、こうやって抱きしめるから、広さなんて関係ない」


汗ばむ体を抱きしめ合って、あたしたちは見つめ合う。



「元彼と、名前が似てるのは嫌だけどな」


突然、子供みたいに洸輝が言った。


「兄弟みたいな名前だよね」


うっかり笑うと、睨まれちゃった。




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