†蝶龍†―1―
コンコン ガチャッ
「由樹、あげは、久し振り」
綺麗なチョコレート色の髪、茶色の瞳は何を考えてるかわからない。
中性的な顔つきをしている、美少年だ。
「秋穂、機械系のトップが来るって事は、取引か?」
「ご名答。今そこそこ上がってきてる松栄組が銃の不法取引をしてるんだ。
だからその取引現場を押さえて、武器を徴収し・全員抹殺する。それに薬も族に流してるみたいだからそこの族も一緒に潰す。」
そういうこと。 抹殺なら私の得意分野だから、私が呼ばれたんだ。
人数が多くても私なら対処できるから。
それじゃぁここからの私は別人。
「分かったわ。じゃぁ着替えて下で集合ね」
「うん。それと、葵も連れて行くから。もう下に待機させてるよ」
葵も行くのね。
「分かったわ。由樹、行きましょう」
「うん。また後で」
踵を返して私と由樹は部屋に歩き出した。