†蝶龍†―1―

カンカンカンッ


階段を上ってすぐのドアの前に立った


ガチャッ


「ただいま~。あげは、連れて来たよ」


「遅かったじゃねぇか!もう少しで奏が学校に行くところだったんだぞ!!」


「あらら。奏、ちゃんと我慢してなきゃダメでしょう?


あの事、あげはに言いますよ?」



笑顔で脅しをかけるって、由樹に似てる。



何か言ってる皆を無視して部屋を見回す。



なんにも変わってない。


てか龍聖がまだ来てないな。


そういえば今日は学校か。



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