†蝶龍†―1―
蝶龍と紅蓮
あの後兄貴達専属の運転手
浅木和真ーアサギカズマーが迎えに来て家に強制送還されていった。
「あげは、結構凄い人・・・・・」
魁がいきなり言い出した。
偉い人?私が?
「そりゃあ彰達がここの先代だからって、私は関係ない」
「ホント、珍しい女の子だよね、あげはって」
「どこが?」
「普通、お兄さんが関東No.1総長なら自慢すると思うんだけど」
そういうこと。
兄貴達は私が“あの”蝶龍18代目だとは知らないからな。
それに兄貴と同じここ、紅蓮に入らなかったのは、
私の最愛の人
柚が蝶龍17代目総長だったから