Dear my・・・
10分ぐらいしたかな…?目の前に豪華な家があった。
「ここが俺の家!」
『はぁぁぁぁぁ!?これがあんたの家!?ありえない!」
「ひどいなぁりぉにゃん。俺ここにすんでるよ?」
叔母さんの何倍あるんだろう・・・。
「・・・にゃん??りぉにゃん??りぉにゃーん??」
『な・・・なに!?』
「ぼーっとしてたからさ、どうしたのかなって。」
ぼーっとしてたんだ・・・疲れてるのかな?
「りぉにゃん。早く入ろ!」
『ああ・・・うん。』
玄関に入ると天井が高い・・・。電気はシャンデリア・・・。
だけど、テーブルと椅子とかはなんにもなかった。
あったとしたら、ベットだけ。
アタシここで犯されるのか・・・
『そういえばあんたの名前は・・・?』
「俺?俺はね、風月歩斗!アルトとかアルティーノってよんでね!」
『わかった・・・。』
アルティーノだって・・・
「りぉにゃんお腹へってない??」
『別に・・・?』
本当は野宿だったし、最近草が食べれなかったから、なんにも食べてない。
腹ペコだった。
「ちょっとまっててね。チャーハンつくるよ!」
『別にいいって・・・』
少しするとすごく良い匂いがしてきた。
「おまたせ~!」
目の前にあるのは卵とベーコンしか入ってないチャーハン
「取り皿ないけどそのまま食べて!!」
『いただきます・・・。』
薄味だが、温かさに涙がこぼれそうになった。
それを隠すようにアタシは下をむいて食べた。
『おいしっ・・・』
「ほんと!?嬉しいなぁ!りぉにゃんに初めていわれた!!」
『ありがとう・・・・ヒック。』
「りぉにゃん・・・?泣いてるの!?どうしたの!?」
『ありがとう・・・ありがとう・・・グスッ』
久しぶりに笑えた気がした・・・。




でもあの時知り合ってなかったら、付いていかなかったら・・・
こんなに悲しい思いしなくてよかったの・・・?
今もあのチャーハン食べたいよ・・・?
卵とベーコンしか入ってない薄味チャーハン。
こんなんなのに一番大好きなのは、歩斗の薄味チャーハン。
ねぇ・・・置いていかないでよ・・・
ずっとそばにいてよ・・・。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop