あやまち
「ショッピングなんて、口実に決まってるじゃない。悠亜をあの場所から解放してあげたかっただけ」


「えっ!な、なんでっ!?」



麻希の言葉に、動揺した。


だって、翔太から束縛されていることは、麻希には言っていないから。


何でわかったんだろうと、麻希の表情をうかがっていると……


一昨日見せたような泣きそうな顔に変わり……



「悠亜、外に出ていないんでしょ?それに、ちゃんと食べてるの?」


「……」



ここで「出てない」とか「食べてない」と言うのは簡単。


でも、何も言えなかった。


そんなあたしに麻希は



「あたしのアパートに行ってもいい?」



と聞いてきたけれど、あたしの応えを聞く前に、車を発進させた。

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