あやまち
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隣で気持ち良さそうに、すやすやと寝息をたてて眠っている渉。



こうやって同じ布団の中で目覚めるのは、初めて。



これからはこういう光景が当たり前になるんだ。



そう思うと、自然と頬が緩んでくる。



そのままゆっくりと近付いて、触れるだけのキスをした。



それでも眠っている渉を見ていると、また笑みがこぼれた。






これからは、渉と一緒に過ごしていくために、何があっても渉の言葉を信じる。



もう二度と、あんなあやまちは繰り返さない。



目の前の愛しい寝顔にそう誓った。







fin

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