あやまち
翔太は毎日のように部活がある。



でも、部活の休憩ごとに、メールや着信が鳴る。



その内容は、今どこで何をしているんだ?というもの。



それに出なかったり、返信がなかったりすると、なんで出なかったんだと、納得がいくまで問い詰められる。



部活が終われば、真っ直ぐに帰ってくる。



そして……



夜は、毎日のように、抱かれる。



まるで、何かにとりつかれているかのような翔太の行動に、戸惑うばかり。



少しでも反論すれば、あの旅行の夜のように、無理矢理……抱かれる。



まさか、翔太がこんなことをするなんて、思ってもみなかった。



どちらかと言えば、束縛とは無縁の性格だと思っていた。




今までは、あたしのやることに干渉したことはなかったし、友達との約束を優先させてくれていた。



なのに――

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