俺の彼女は×××
急いでお店から出ようとした時、
「あら、早かったのね♪」
スタッフルームらしからぬ所から出てきたのは
メイド服を身にまとったおじさんだった。
ひぃぃいぃー!
怪しい怪しい怪しい怪しい!
「そんなに青い顔してどうしたの?」
(あなたが怖いんですっ!)
なんて言えずに私はただ黙っていた。
「さ、面接始めるわよ♪」
席に案内されて 変なおじさんと
一対一で座る。
帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい!
「はじめまして♪
私はこのお店のオーナーの
【Honey】よ。みんなはHoneyちゃんって呼ぶわ♪」
Honeyて…蜂蜜ですか。
いい年のおじさんが。
「あなたは…岡本繭さんねっ。
んー、なかなか可愛こちゃんね♪
すぐにNo.1になれるわ♪」
「No.1?」
「そうよ。このお店はメイド喫茶みたいな所だから指名客が増えれば増えるほどお給料が上がるわ♪」