初恋~お前は俺が守る~
「どうぞっっ☆」
私はその感情を静かに押し込める。
「すげぇ~!これ新作でしょ?
これ欲しかったんだよ~
高かったよね??ホント俺なんかのためにありがとぉ!!」
さすがお兄ちゃんじゃん!!
「きのうね、お兄ちゃんと買いに行ったんだぁ」
「お、お兄ちゃん?」
「うん!お兄ちゃんなら武井くんの
欲しそうなの分かるかなって思って!!」
「え?じゃあ昨日バイクの前の人ってお兄さん??」
「へ??あ、うん…。見てたの??」
「…。ぐ、偶然ねっっ☆なんだ~
彼氏かと思ってたのに!」
「よく間違えられるよ(笑
私彼氏いないもん!」
「まじで~??じゃあ好きな人とかは??」
「……。な、なんで。そんな人いないもん!」