大切な気持ち
その日の夜の9時すぎにピアノのレッスンが終わった。と同時に携帯が鳴った。

タラララーン・・・
メール受信 相田総
【メールしよ~♪】

昨日の今日でまたメール??顔も見たことないのに変な人。りんみたい。
・・・と思いつつ・・・

【うん♪メールしよっ☆】

少し嬉しかった。中学生から高校生にかけて付き合っていた人にひどいふられ方をしてから男子とはあまりメールをしなくなった。愛情なんて友情とは違っていつか必ずこわれる。だったら10代のうちは友情に専念しよう。そう決めたからだ。それでも総君とのメールが楽しく感じられたのは,お互いがお互いの顔すらまともに知らなかったからだと思う。


次の日の放課後にりんののろけ(付き合っている訳ではない。)話を聞いていたとき,不意にりんが言った。

「そーいや昨日相田が『みきちゃんからメール来ない・・・』っていってたよー。」
「え?みきちゃんとメールかえしたし!!」
「そーじゃなくて8時頃に今日はみきちゃんからメールこないって嘆いてたぁ(笑)」
「へぇ~。結局9時頃むこうからメールきたけど。」
「『へぇ~。』ってみき冷たーっ!!相田のやつ昨日はみきからメール来るまで待つとかいってたくせに待てなかったかのか。あいつ結構みききにってるっぽいよ♪」
「だって顔も知らないのに?」
「おばかーーー!!そんなんじゃいつまでたっても彼氏できないよ!?りんをみろっ!!今まで付き合った人数なんて数えられないんだぞ!!」
「自慢?」
「あぱー☆でもフラれた人数のが多いかも・・・(笑)」
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