約束
***
連がつれてきたかった場所は……
「うそ。いや……」
晴斗と中学時代よくきた野原。
何でここなの?
嫌だ。
晴斗とじゃなきゃいやだよ。
「心ちゃん?どうしたの?」
「帰ろ?……もう帰ろ?嫌だよ。ここだはどうしても嫌だよ。」
私が言うと、
「晴斗とよくきた場所だったから?」
えっ?
今なんて?
晴斗?何でよ!なんで晴斗の名前を…
「やっぱり、心ちゃんだ…。俺さぁ晴斗の親戚。心ちゃんとも一回だけ会ったことあるよ。」
連と私が知り合い?
いつだろう、
「い、いつ?」
連はびっくりしたかおで
「えっ?覚えてないの?小学校二年生だよ。」
小学校二年生?
「ごめん。覚えてない…。」
「だって1日しかあそんだことないもんね。しょうがないよ。でも俺はその時、心ちゃんに一目惚れしたからずっと忘れられない大切な人になってたけどね
。」
……何言ってるの?
そんなのダメだよ。
「とりあえず今日は帰ります。バイバイ。」
私は連をおいて走って帰った。


-♪-♪-♪-
『はぃ?』
「もしもし、愛美?」
私は愛美に電話をした。
『どうしたの?何かされた?』
「何もされてないけど、言われたかなぁ…。」

私は、今日合ったこと、言われたことを全て愛美に話した。

『そうだったのかぁ。大丈夫?』
「うん。」
愛美が電話腰にため息をついたのが分かった。
「ま、愛美?どうかした?」
私が聞くと、
『あのね、心?』
「んっ?」
『私ね陸とこの前会ったんだけど、陸に晴斗のこと聞いたら…』
晴斗?
「晴斗がなに?」
『心?言うよ?』
「うん。ごめん。」
『晴斗さぁアメリカ行ったらしい』
アメリカ?何で?
「何でなの?」
『それがこれ以上陸何も教えてくれなかったの。』
何でよ。
何でアメリカに?
私何も聞いてないよ。
…もしかしたら連が知ってるかもしれない。
『心?大丈夫?』
「アメリカのどこにいるの?」
『わからない。でもちゃんと晴斗は元気でやってるみたいよ』
「元気で良かった。ちょっと一人で考えさせて。」
『うん。あんまり考えすぎちゃだめよ?じゃあまた明日。』
「うん。ありがと、じゃあね。」

電話を終えて私は一人で色々考えた。
晴斗は今誰といるのか?
どこにいるのか?
そして、私との約束…ちゃんと覚えているか、、、

三年前、晴斗は私にこういった。
『俺は何があっても、心だけをみてる。だから例え離れることになっても俺を信じて待っててくれ。』って、、
だから私は晴斗を信じるの。
私間違ってるかなぁ?
でも、私は晴斗しか男はいらない。

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