約束

-♪-♪-♪-
誰だろう。
知らない番号だ。

「はぃ?もしもし…」
『心ちゃん?俺、連だよ。』
連?
なんで私の番号を?
「あっ!うん。どうしたの?」
『嫌。特にはないんだけど、声が聞きたくなったから。』
今しかない。今聞かないと。
「連。あのね、晴斗アメリカいるんでしょ?」
『えっ?何で知ってるの?』
連はびっくりしていた。
でも、今は答えが聞きたいの。
「えっと、全部聞いた。教えて?」
『分かった。でも直接ききにいこ?どうせこの日が来るって分かってたし。』
直接??!
「直接ってアメリカいくの?」
『うん。土曜日に出発ね。俺がチケット買っとくよ。』
「いいの?」
『大丈夫だよ。心ちゃんと違ってバイトしてるしね。』
「ありがとう。じゃあまた土曜日。」
『分かった。バイバイ。』
晴斗に、晴斗に会えるの?
どうしよう。
でも連がいるし、大丈夫だよね?
私は自分自身を納得させるように色々考えた。


----そしてアメリカに行く日。

「うぅー。緊張、どうしよー。」
「大丈夫。俺が言うことじゃないかもしれないけど、ありのままの心ちゃんで晴斗に会ったらいいじゃん。」
ありのまま?
だったら今の私は何?
「変に緊張して何も話せなかったら後悔するよ?」
そうだよね。
ありのまま、、、
ありのままで。
でも、考えたら三年ぶりだよ?
しかも、私は今晴斗とつながってるかつながってないのかすごい不安なのに、

「心ちゃん!飛行機乗るよ。」
連に呼ばれて飛行機に乗った。

そして1日が経ちアメリカについた。

「心ちゃん。あそこのマンションが晴斗の家。」
「あっ、あそこが?」
もう後少し。
私は息を整えた。
「じゃあ呼んでくるね。心ちゃんはここにいて。」
私は『うん。』って返事をしてベンチに座った。


「心?」
えっ?
晴斗。
「晴斗。」
「お前何でいんの?」
えっ?
会いに来たんだよ?
晴斗のこと大好きなんだから。
……とはいえず、
「ごめん。急にびっくりしたよね?」
「帰れ。」
「えっ?」
帰れって……
ひどい。
「帰れっつってんだろ?うざいんだよ。」
晴斗?
本当に晴斗なの?


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