片想い常連者。
教科書で頭を叩き、頬っぺたを叩き………………
先生の怒りが入り交じっていたのが その時のあたしにも伝わった。
先生の怒声に 叱られている男子二人以外は固まることしか出来なかった。
大体の人が斜め下を向き、怖くて鼻を啜る人もいた。
あたしはというとスカートの裾をぎゅっと握り、ただ斜め前の前の席の二人を傍観しかしていない。
カーテンからは外の明るい日が漏れていたけど、教室は薄暗かった。