甘甘な罰ゲーム恋愛


─────クリスマスイヴ…


荷物を持って外に出ると、
塀に寄りかかりながら携帯を弄る郁斗がいた。


それだけで格好いい郁斗は
なんなんだろうか。


「おはよ、郁斗」


「あ…はよ」


黙ってあたしの荷物を見つめてくる。


「2日でしょ??」


「うん」


「そのデカさは何??」


「女の子は持ち物がいっぱいなの!」


「…そ。持つよ」


奪うようにあたしの鞄を取ると、
手を握って歩き出した。
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