甘甘な罰ゲーム恋愛


郁斗が睨むように見下ろすと、
さっきの勢いは彼達から消えて、
逃げ去っていった。


「…いく…」


「柚衣…ごめん」


気づけば抱き締められていた。


「なんで…郁斗が」


「泣かせたから…」


少し離れて、
あたしの頬に優しく触れた。


…え…??


あたし、もしや泣いてた??


「いく…と…」


涙が止まらない。
震えが止まらない。


< 82 / 245 >

この作品をシェア

pagetop