甘甘な罰ゲーム恋愛


「ごめん…」


「…」


「帰ろっか」


あたしに自分の上着を掛けると、
悲しそうに笑った。


そんな風に笑わないで。


あたしが注意しなかったからなんだよ。


郁斗は何も悪くないのに。


「あたしこそ、ごめんね??」


「柚衣は何も悪くない」


肩を抱くとゆっくり歩き出した。


あたしに歩幅を合わせながら、
自分たちの教室に戻った。


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