ラムネ色~あたしとヤンキーとバトルな毎日~

「まぁ似合ってると思うよ?」

どーだか

あたしも高校入学と同時に
この癖は封印しようと思ってたよ
すぐヤンキーの面倒みちゃう癖
別に悪いことが許せないっていう
正義に燃えてる訳じゃない
ただ
なんとなく
ほおっておけないだけ


「こんだけヤンキーに好かれてる委員長さんは
 華悠だけだよ」

「好かれてる?えー?嫌われてるくない?」

「うぅん。だってあいつら先生の言うことより
 華悠の言うことの方が絶対きくもん」

「それは先生達がヤンキーに対して
 適当だからでしょ」

この学校の先生達はヤンキーに
正面からぶつかって話していくなんて
絶対しない

実質、委員長のあたしに
ほとんど任せっきり
何かあったらすぐあたしに頼んでくる

うちの担任も頑張ってヤンキーと向き合おうと
してるっぽいけど
なんか不器用なんだよなー
こう…ヤンキーを恐れてるような?



ってかHRは?
先生遅くね??

あたりを見回す……
辰は連れてきたでしょう、
ほかのヤンキーも…



あぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ
健吾がいねぇー!!

先週、あれですね
健吾と会っちゃったんですね
きっと頑張って説得してるんですよね?

「知夏奈、あたしちょっと行ってくる」

「いってらー正義の委員長さん♪」




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