ラムネ色~あたしとヤンキーとバトルな毎日~

案の定、職員室から教室にくる途中の
廊下から見える中庭に

健吾と先生はいた


「お、大塚!教室に行くんだ!!」

「あぁん!?行かねぇよ」

「み、み、みんな待ってるぞ!!」

先生どもってるし…
いくら若い先生っつても
生徒にびびってたら駄目でしょ

まぁ他のヤンキーを無視したり
変ないちゃもんつけてくる先生よりは
いいと思うけどね

「先生ぇー。
 あたしがコイツなんとかするんで
 教室に行ってていいですよ?」

「おぉ、佐々上か。じゃ頼んだぞ!!
 委員長ありがとな」

急いで教室に行く先生

ほんとこの学校緩いよな
あたしなんか授業中に
うろうろしてても
怒られないもん

あ、もしかして
あたしが真面目だからゆえの
信頼!!?

「……お前真面目か?」

座ってる健吾が顔をあげて聞いてくる

え?なによその顔
ってか今の口にだしてたぁ?

「いや、お前の事は大概分かる」

笑いながら健吾は言う

「じゃぁあたしが何を言おうと
 してるか分かるよねぇ?」

「まっ中学からの仲だもんな♪」

そう、コイツ大塚 健吾(おおつか けんご)
とは元同中、同クラ
そして高校2年の今も同じクラス

「教室行くよ」

「嫌。」
< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop