ラムネ色~あたしとヤンキーとバトルな毎日~

お昼にあんな話をしたせいかは
授業は頭の中を通りすぎるだけ

修司さんはあたしが中3の時に
隣の部屋に引っ越してきた
いっつも爽やかな笑顔で
挨拶してくれて
かっこいい大人なお兄さんって感じだった

あれは梅雨の時期だった

あたしの家は父子家庭で
三人兄弟
家にいないけど
大学生の翼(つばさ)お兄ちゃん
あたし
妹の星夏(せな)
って感じ

お母さんは病気で
あたしが中学校入ってすぐに…

なんだかんだで
この家にはお父さんとあたしと星夏の
3人で生活している

うちのお父さんは忙しいし
出張も多くて
幼稚園へ星夏を迎えに行くのは
あの日も今もあたしがやってる

ひどい雨だったけど
星夏を迎えに行かなきゃって思って
勢いよく玄関を飛び出した瞬間―――



空一面がビカッと光って
大きな大きな雷が落ちた









お母さんが死んだ時みたいに













< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop