キミとボク
「楓~!!」
後ろを振り向くとキミがいた。
「はぁ、はぁ…ごめんっ。ら…あっ…そう!ねぼうしたの~。そしたら、ままになんで早く起こしてくれなかったの?って、言ったらね!「わたしのせいにしないでっ!」って、怒られたー。た、たいへんだったんだぁー。」
「そうか~!たいへんだったな。(笑)」
「もー!笑い事じゃないんだから!」
「ごめん!!」
「あはは。いいよーん。」
「じゃあ…行くか。」
「うん!」
 本当は違う。
 あいつと、電話してたんだろ。
 キミはごまかしか、へたくそで。
 嘘なんて、つかなくたっていいのに。
 でも、それもボクのせい。

 ″キミ~は、木村 玲香。
 同じ高校。
 それは、ボクのせい。
 あいつと電話するのは、違う高校だから。
 ボクのせい。
 また、悲しめちったね。
 でも、もう悲しめないよ。
 


 ボクの彼女。
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