SIGNAL～ｶﾗﾏﾙｲﾄﾉｻｷﾉｼﾝｼﾞﾂ～

私は拓也さんにお茶をだした。



「ありがとう。
で、いきなりだけどね…」



と、言って話し出した拓也さん。



「って事何だよ。」



「…嘘、でしょ..」



私は絶句した。



嘘でしょ。



私と誠が異母兄妹？



だから誠は私と別れたの？



私の瞳から涙が零れ落ちる。



「ごめんね。辛いよね。
俺も最初は話すつもりなかったんだ。
だけど今の誠はヤバいんだよ。
本当に抜け殻見たいになっちゃってるんだ。
俺あんな誠見たくないんだよ。」



そう言って拓也さんは顔をしかめた。



そして



「陸も家で引きこもってる。
美優ちゃんがこの現実を受け入れる事が出来たら誠に会ってほしい。
今の誠を救えるのは美優ちゃんだけだから…」