彼の事情、彼女の…。



まぁ、だけど…アカネか…。

ちょっと面倒かも、しれない。



あいつは、ほしいモノは力づくでも手に入れるタイプ。



今、彼方にlock onしている以上、きっと、何か仕掛けてくる。



彼方に何かを仕掛けるなら…俺が居るし…まぁ、彼方本人がどうにかするだろうから問題ないだろう。



だけど、もし、佑ちゃんに何か仕掛けてきたら…。



佑ちゃんに対して、恋愛感情は全くないが、俺は佑ちゃんを気に入っている。

ん~…、妹?みたいな感じでかわいいんだ。


それに、サヤカの親友だし?




「おい、彼方。」

「ん?」

「さっきのアカネには気を付けろよ。」

「・・・は?」




まぁ、だけど、佑ちゃんを“守る”のは俺の役目ではない。

もちろん、友達として“助ける”事は惜しまないけど…。

彼女を守る“盾”になるのは、彼方でなくちゃダメなんだ。




「佑ちゃん、守ってやれよ。」

「!!!…おう。」




意味もよく分かっていないのに、佑ちゃんの事となるとこの反応。


彼方、やっぱお前って…面白い!




ホント、誰だよ。


彼方が“クール”何て言ってるヤツはっ!!!





< 11 / 95 >

この作品をシェア

pagetop