彼の事情、彼女の…。
まぁ、だけど…アカネか…。
ちょっと面倒かも、しれない。
あいつは、ほしいモノは力づくでも手に入れるタイプ。
今、彼方にlock onしている以上、きっと、何か仕掛けてくる。
彼方に何かを仕掛けるなら…俺が居るし…まぁ、彼方本人がどうにかするだろうから問題ないだろう。
だけど、もし、佑ちゃんに何か仕掛けてきたら…。
佑ちゃんに対して、恋愛感情は全くないが、俺は佑ちゃんを気に入っている。
ん~…、妹?みたいな感じでかわいいんだ。
それに、サヤカの親友だし?
「おい、彼方。」
「ん?」
「さっきのアカネには気を付けろよ。」
「・・・は?」
まぁ、だけど、佑ちゃんを“守る”のは俺の役目ではない。
もちろん、友達として“助ける”事は惜しまないけど…。
彼女を守る“盾”になるのは、彼方でなくちゃダメなんだ。
「佑ちゃん、守ってやれよ。」
「!!!…おう。」
意味もよく分かっていないのに、佑ちゃんの事となるとこの反応。
彼方、やっぱお前って…面白い!
ホント、誰だよ。
彼方が“クール”何て言ってるヤツはっ!!!