彼の事情、彼女の…。



アカネの出現でシラけてしまった俺たちは、そのまま解散することにした。



彼方と佑ちゃんは…まぁ、家が隣同士だし?…2人で仲良く帰って行った。



ケントは、仲良く帰る2人を見て「あー、はるかに会いたくなった!」何て言いだして、はるかの元へ帰って(?)行った。




・・・さて。




「俺達も帰ろっか。」



「・・・。」




わーお。

サヤカチャンってば超不機嫌。

軽く睨まれちゃったよ。

俺的にはすげー好きだから、そんな顔も“可愛いなぁ”なんて思っちゃうんだけどさ。



「…尋。あのオンナ、何とかしなさいよ。佑奈に手ェ出して来たら、アタシが許さないからね。勿論、アンタもね、尋。」



「んー、サヤカには嫌われたくないから、がんばるよ。あ、サヤカがキスしてくれたら、もっとがんばれるんだけどなぁ。」



“ニヤリ”と笑う俺を「バカ尋。」とか言いつつ、呆れた表情のサヤカ。



ま、そんなに簡単にしてくれないだろうなあ…って思っているから、別に良いですケド。





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