彼の事情、彼女の…。



そして、俺は知ってしまった。


分かってしまった。


サヤカがあの公園に来る訳を…。


サヤカがあの公園で何をしているかを…。






あれは、サヤカにとっては儀式そのものなのかも知れない。


ああして空を見つめながら、自分の“恋心”を無に還しているんだ…。


サヤカは、何時も本気の“恋”をする。


“彼氏”の事を、一途に…純粋に想っているから…。







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