彼の事情、彼女の…。
…んでな、
「好きなヤツが居るなら、他のヤツに良い顔するなよ。傍から見て不愉快だっ。」
なんて、相変わらず『佑奈は尋が好き』なんて大きな勘違いをした彼方が、トンチンカンな事を言い出すからややこしくなって…。
「―――――っっ!!もういい。彼方のバカ。もう私に関わらないで!!!」
なんて事になって、今に至る訳なんだけど…。
俺からしてみれば、さっさと告って自分のモノにしないヘタレな彼方が悪い訳で…。
佑ちゃんをなだめる位な事はするけど、彼方に手を貸すつもりは無い…。
ん…だけ…ど。
ヘタレ彼方は、バスケに影響出る位荒れてるし…。
佑ちゃんは佑ちゃんで、ヘコんで瞳なんか潤みまくってて、いつ泣きだしてもおかしくない位だし…。
何より、サヤカに『どうにかして。』なんて言われたら、どうにかするしかないっしょ。
・・・あぁ、めんどくせェ・・・。