このまま好きでもいいですか。
いつものように考えながらあゆみは引っ越しの準備をしていた。
あゆみは来週から誠の家に住む。
誠の母と父と祖母と、5人で。
この部屋とももうすぐさよならだ。
部屋が片付くにつれ
すっきりとするような、
しかし少し寂しいような、
いろんな気持ちが溢れ
涙が溢れてきた。
そんな時に持っていたアルバムから
ひらりと一枚の写真が
床に落ちた。
涙をぬぐいながら見てみると、
それは高校3年生のときの
クラス写真だった。
【みんないい顔してる】
そう呟き
自然とあゆみの口元に笑みがこぼれた
あの頃は部活ばかりして
よくお母さんに
勉強しろって怒られていたっけ
そんなことを思いながら
1人1人の笑顔を見ていたあゆみの瞳は
ある一点でぴたりと止まった。
そこには誰よりも背が高くて
笑顔を作るのを少しはじらう
彼の姿があった。
【悠介】
思わずあゆみはつぶやいた。
そして見つけたのだ。
道に落としてきた大切な何かを。
あゆみは来週から誠の家に住む。
誠の母と父と祖母と、5人で。
この部屋とももうすぐさよならだ。
部屋が片付くにつれ
すっきりとするような、
しかし少し寂しいような、
いろんな気持ちが溢れ
涙が溢れてきた。
そんな時に持っていたアルバムから
ひらりと一枚の写真が
床に落ちた。
涙をぬぐいながら見てみると、
それは高校3年生のときの
クラス写真だった。
【みんないい顔してる】
そう呟き
自然とあゆみの口元に笑みがこぼれた
あの頃は部活ばかりして
よくお母さんに
勉強しろって怒られていたっけ
そんなことを思いながら
1人1人の笑顔を見ていたあゆみの瞳は
ある一点でぴたりと止まった。
そこには誰よりも背が高くて
笑顔を作るのを少しはじらう
彼の姿があった。
【悠介】
思わずあゆみはつぶやいた。
そして見つけたのだ。
道に落としてきた大切な何かを。