妄想店長~大人と子供~
そうして面接に来たのが、その子供。
外見は至ってイマドキ。
少しだけ明るくカラーリングした癖のある髪に、その年頃の流行など皆無になってしまった私が見てもお洒落だと思える服装。
まだ幼さの残る顔は格好良いと言うよりは、可愛らしい造りで、まぁ、良いんじゃないの、と、どうせすぐに辞めるんだから半ば適当にオーナーの前の椅子に座るように促した。
どんなに長期に渡るバイト君を私が願っても、現実は甘くない。
神頼みするしか策の思い付かない私は、神頼みしつつも既に神も自分も信じてはいません。