妄想店長~大人と子供~
第四章
柔らかい陽の光がカーテンの隙間を縫って天蓋まで届いている。
お昼前位でしょうか?
まだ眠い。
僅かに持ち上がった意識は、暖かく心地の良い陽射しに再び微睡みの中へと戻り掛ける。
指先に触れた温もりに擦り寄る様に顔を埋めて、意識を手放そうとした瞬間に違和感を覚えた。
指先に触れる温もり?
ある筈のない温もりの存在を確かめようと、重い瞼を嫌々開ける。