妄想店長~大人と子供~

 昨日は掠れていた貴方の声に覇気が戻り、触れる温もりも完全回復を語っている。

 ついでに毒舌も回復していて、頬を寄せている貴方の胸を揺らす。

 笑われています。

 涎垂らして、じゃなく、涎流して。

 なんだか滝の様な言い種。

 酷い。

 いつから私を見ていたんでしょうか。

 起こして下されば良かったのに、意地が悪い。

 日頃の仕返しでしょうか。

 いえ、分かっていますけれどね。

 貴方が起こさないでいてくれたのが優しさだって事は。
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