妄想店長~大人と子供~

「じゃ、あのからかっていたのは・・・?」

「冗談なんかじゃないですよ。年の離れたアタシなんかを貴方が相手にするとは思っていませんでしたから。」

「年って、大して変わらないじゃん。ちょっとしか変わらないのに、子供扱いされてて、だから俺じゃ無理なんだって思ったんだからな。」


 お互いが最初から諦めていたんですか。

 下手すると何時までも平行線だった訳だ。

 何をやっているんでしょう。


「俺ら、何やってんだ?」


 私が思っていた事を、そのまま貴方が言葉にした。

 以心伝心?


「二人揃って間抜けですねぇ。」


 同時に笑った私と貴方の視線が絡まり、同時に笑顔が消える。

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