妄想店長~大人と子供~
第二章
「ねぇ、香塚サン、デートしましょう。」
「勤務中です。」
「えぇー、お客様もいないし店閉めましょうよー。」
「駄目です。ちゃんと働いて下さい。」
「じゃあ、勤務外ならデートしてくれます?」
半年が経っても貴方は私に懐かない。
まぁ、バイト定着は記録更新中。
私の半狂乱の日々も痛々しく更新中。
「…今までバイトがすぐ辞めていたの店長の所為でしょ?ふざけないで下さい。」
カウンターの中でビアグラスを拭きながら貴方は冷たい視線を私に投げて寄越す。