妄想店長~大人と子供~
ちらりと貴方を見れば呆れた視線とぶつかった。
へらりと笑った私の笑顔は、きっと、やっぱり、嘘臭くて、貴方の逆鱗に触れてしまう。
再び花びらをちぎりだした私は、今日はもう使い物にならない。
子供に振り回されている私。
なんて格好悪い。
私はこんなんじゃなかった筈、何にも執着しなくて、言い寄って来る人と後腐れなく遊んで、独り身を楽しんでいた筈。
それが、この有り様。
可笑しくて泣けてくる。
止めたくても止められない。
おまけに今日は暴走しすぎて、貴方との間に広がる気まずい空気。
振り返ればこの半年、何にも変わらない。
ずっと敬語で、ずっと店長。
否、貴方がすごく真面目だと言う事だけど。