妄想店長~大人と子供~

 おまけに、どうやら貴方は物凄く優しいと言う事。

 口も態度も冷たいけれど、私には分かるんです。

 なんて、貴方を知った気で断言なんかしちゃう私は、既に病気の域に達している。

 でも事実。

 貴方は優しい。

 どうせなら口も態度も冷たくて、ついでに中身も冷たければ良かったのに。

 そうしたら私はこんなに好きにならなかった筈で、貴方を知れば知るほど私は空回りで、どんどん惹かれてしまって、今では貴方に本心を知られるのが怖くて仕方ない始末。

 そのくせ、もっと貴方に近付きたいと言う想いばかり溢れて、自分の想いを冗談に乗せて貴方をからかい、貴方を怒らせる。

 一体、私は何処へ行く。
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