妄想店長~大人と子供~

 兎に角、今までの私は逃避する現実がなかっただけなんです。

 怠け者な訳じゃなかったんですよ。

 逃避する現実が見つかったので、今日から日本人らしく血を吐くまで働きます。

 あ、血を吐くのは嫌ですね。
 倒れるのも、身体に青痣できたりしそうで勘弁です。

 何事も大人らしく程々が一番ですよね?

 とりあえず、掃除をして様子を見ましょうか。
 私に向いているかどうかも大事です。

 やっと、少し浮上してきた私は、決意した事を実行しようと椅子から立つ。

 大丈夫、私は大人。

 これ位の事で使い物にならなくなってちゃいけない。


「店長、百面相ですか?結構、キモいっすよ。」

 立ち上がって自分に気合いを入れていた私に、やっと浮上しかけていた私に、貴方は無情にも言い放つ。
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