妄想店長~大人と子供~
「離しません。アタシと貴方の仲で店長なんて他人行儀でしょ?名前で呼ぶと約束したら放して差し上げましょう。」
貴方の手の甲に唇を寄せたままで囁いた私の笑顔に、貴方は真っ赤な顔で言葉を詰まらせ瞳を揺らす。
「さっきは店長だって言ってたくせに、言ってる事メチャクチャじゃねぇか?」
大きな溜め息を吐く貴方の顔はまだ赤いけれど、必死に平静を装う声は瞳と同じ様に微かに震えている。
あら?
ちょっとやり過ぎました。
貴方を怯えさせるつもりはなかったんですけどね。