redheart*
「 …それって… 」
「 はい、デートでは
ございませんので、
ご安心を。 」
お出かけ=デートだと
勘違いしたあたしの
心を読み取ったかの
ように、言葉を返す
青山。なんだかむかつくっ!
あたしは眼鏡を
掛けて、青山にぐっと
顔を近づけた。
「 変な期待させないでよ、
青山のばかっ 」
「 大丈夫ですよ、
そのうち私と
本当にデートする
日がやってきますから 」
「 何よそれ、現役女子
中学生で北条財閥
お嬢様のこのあたしを
誘ってるのかしら? 」
あたしはじと目で
青山のことを
見つめる。