CUTEGIRL
「えー!!!」
「しっ!声大きいよ!」
…次の日。
昨日の出来事を、昼休みに紗良に話した。
「美和、それ芸能人かもよ!?」
「えぇ!?」
げ、芸能人!?
でも…
「顔見えなかったから分かんないよ」
「そこ!
そこが怪しいんじゃない!」
紗良は、目をキラキラ輝かせながら言った。
「帽子を深く被ってたって事は…
きっと顔を見られちゃまずかったんだよ!
だから、なかなか受け取らない美和に強引に傘を押しつけた。
はい、解決解決〜♪」
…はぁ。
解決解決〜って…
でも…
「顔も分かんないんだし、どうやって傘返せばいいかなぁ。」
「バカ!
芸能人の傘だよ!?
もらっちゃうに決まってんじゃんよ♪」
…だからまだ芸能人って決まったわけじゃないし!!