クランベリー
「嘘でしょ?それ本気?!ヒロトくんには彼女いるじゃん!」

「嘘じゃないよ。それより、優ちゃんだって彼氏いたんじゃなかったっけ?」

「別れたの。ヒロトくんが好きだから。」

「オレ、店に優ちゃん来てから、まず可愛いと思った。で、話すと楽しくて…。あの日からパッタリ来ないから、ずっと考えてた。
オレ、今の彼女とちゃんと別れてから、優ちゃんと付き合いたいから…
待ってくれない?」


私は、たとえそれが嘘だとしてもヒロトを待たないわけはなかった。

彼を信じられないではなく、信じるしかなかった。


「…わかった。待ってるから。」


私達は約束した。
まるで嘘のような約束を。

今夜も眠れそうにない。

ただただ嬉しくて…


私…このままヒロトのこと好きでいていいんだよね?
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