クランベリー
3日会ってなくて、4日目は我慢できず、私は有給休暇を使って仕事を休みヒロトに会いに行くことにした。

ヒロトに朝っぱらから電話した。

「もしもし。おはよ!
寝てた?」

「もしもし…?優?
何だよ〜まだ朝じゃん。」

「今からヒロトん家、遊びに行っていい?」

ダメとは言わせない。

「は?今から?!」

「ていうか、行くね!
じゃ!」

カチャッ


ちょっと強引だったかな?
さっきのヒロトの反応で、きっと、いや、絶対まだ彼女と別れてないって勝手に決め付けた。


ピンポーン♪


少しの間があって、ドアがあいた。
まだ眠いと言わんばかりに目を擦りながら、ヒロトがでてきた。

「おはよー…仕事はぁ?」いつものヒロト。
内心、ホッとした。
「休んじゃった!ヒロトに会いたくて。」

ヒロトは呆れた顔して、首をかしげた。

そして部屋に入ると、ヒロトは真っ先にベッドにもぐり込んだ。

「オヤスミ〜。」
と、ヒロト。
どうやら、さっきまでお店で働いてたらしい。
ほのかに、酒臭い…。

ヒロトは夜の仕事なんだよね。
お客への嫉妬はなかった。私が嫉妬するのであれば、彼女にだけだ。
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