クランベリー
私は待つということが、こんなに過酷だとはしらなかった。

待つということは、信じることそのものだった。

私はヒロトのことを、いつまで信じることができるだろう…


あごにできると言われるストレス的な吹き出物は、また一つ顔を出した。

私は、精神的に疲れていた…。



しばらく、私はヒロトと会うのを控えた。

電話も私からはしなかった。

ヒロトの私への想いがどれくらいか試したかったから。

でも、それは二日と、もたなかった。

それでなくても、私達はまだ何も始まっていない。
確かなことなんて何もない。


私は耐え切れず、ヒロトに電話した。


プルルルル…♪

カチャ。


「あっもしもし、ヒロト?」

「ごめん今取り込み中。
また後かけなおすわ。」

カチャ。
ツーツーツー…


私は真っ暗な砂漠に一人取り残された気分になった。
どうして私だけこんなに苦しいの…?

私なら、何をしてたってヒロトが会いたいと言えば、何でもほうり出して会いに行ける…。


こんな私が変なのかな…?

ヒロト…私との約束、覚えてる?
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