クランベリー
「ヒロト…、私がヒロトのこと待ってるの知ってる…?」

「知ってるよ。」

「待ち続けて、もう半年以上だよ?!なんで、彼女と別れてくれないの?ヒロトは…、私のこと本気で好きじゃないんだよ。」


我慢してた思いが、一気に溢れて今やっと口からこぼれ出す…。


「本気だよ。…優こそ、オレのこと本当に好きなの?」


「好きじゃなかったら、こんなに待てないよ!
待つのって辛いんだよ?
もう待たされるのは嫌だよ!」

「そんなに待つのが嫌なら、なんで彼氏と別れてまでオレのとこ来たんだよ。
最初っから待たなきゃよかったじゃん。」


「なにそれ?ヒロトが彼女と別れるから待ってって私に言ったんだよ?最低っ!!」

そう言って、私はヒロトの部屋から出た。
私はヒロトの言った言葉が信じられなくて、涙も出なかった。

本当に最低だと思った。

期待した私が馬鹿だった。

今まで何してたんだろう…

初めから間違ってたんだ…彼女がいる人なんかを好きになったりするから、こんな目にあうんだ…


もう、やめよう。

待つことも…

ヒロトも…。


私は信じるものを失った…。
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