クランベリー
ようこと久しぶりに街に出かけた。

「もうすぐクリスマスだねー。」
とようこ。

「だね!今年は淋しいクリスマスになりそうだわ…」

「それを言うなら、今年も!でしょ!」


ようこは私を気遣ってか、明るく振る舞ってるように見えた。


私達は、GIFTではなく、いつも行く居酒屋に入った。


「優…、本当にこのままでいいの?ヒロトくんとのこと。」

やっぱり、ようこは心配してる。


「うん、いいの。」


私の強がりはいつまで続くんだろう…


「気晴らしにさ、今度の土曜日コンパあるんだけど、優も行く?」


「う〜ん、やめとくわ。私なんかが行くと、せっかくのコンパもシラけちゃうでしょ。」

「見た目でってこと?」

「もうっ、ひど〜い!」

「冗談だよー!」


ようこといる間は、ヒロトのこと考えなくてすんだ。

だけど、家に帰って自分の部屋に戻ると、反射的にヒロトのことが頭に浮かんだ。

日曜日にでも部屋の模様替えでもするか…
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