クランベリー
携帯を拾い、画面を見ると名前ではなく見知らぬ番号がでている…


誰だろ…もしかして、

ヒロト?!


涙を拭き、気を落ち着かせてから電話に出た。


「もしもし…?」

「出るの、おせ〜よ。
優、元気か?」

「え?誰…?……一弥?!」

「そうだよ、もうオレの声忘れたの〜?鼻声じゃん、風邪?」


一弥からで、半分がっかりしたけど、半分は嬉しかった。


「そ、そう?っていうか、急に電話かけてきて…どうしたの?」


「オレと別れた時に言ってた、好きんなった奴とはどうなったの?進展あった?」

「そんなこと聞いてどおすんの?」

「まぁ優は、オレの一番本気で愛した女だから、幸せになってもらいてーからな。なぁんてな!
そいつの事、まだ好きなのか?」


「好きだよ…。ねぇ、それを聞くために電話したの?」
< 59 / 69 >

この作品をシェア

pagetop