クランベリー
12月25日。
今日はクリスマス。


夕べから雪が降り始めたらしく、朝には真っ白だった。


それ以外は私にとって、いつもと何も変わらない日のはずだった。



仕事を終えると、一弥との約束を胸に、心弾ませながら職場を後にした。

私は車で、一弥の家に向かった。


一弥と付き合ってる時、何回この道を通ったかな…

行きしなに、タバコとコーラを買うために、よくここのコンビニへ寄ったっけ…

そんなことを思いながら、車を走らせていた。


一弥の家に近づいた時、家の前に人影が見えたので、すぐに一弥だと思った。

そして、少し離れた道路脇に車を止め、一弥のプレゼントが何か予想しながら、一弥の家まで歩いて行った。


あれ?


家の前で待っていたのは…一弥じゃない…。


足が止まった。


目を疑った。


そこにいたのは…



ヒロトだった。



なんで…?



言葉がでない。
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