クランベリー
歌の途中、ヒロトは一瞬私を見た。
まだ見てる…。
1・2・3・4・5・6・7・8…え?何?
ヒロトは8秒くらいの間、私の目をそらさずに歌っていたと思う…。

私に歌ってくれたの?
いや、だとしても何で?

その場のノリだったかもしれない。
だけど、それから私はヒロトを見れなくてただただ
ドキドキしてやまなかった。
ようこには聞こえないよねこの激しい私の心臓の音。

その日の夜なかなか寝付けなかった。
頭の中に浮かぶのはヒロトのこと。離れない…
私を見つめて歌っていた
あの視線が…。
これってやっぱり…恋?!私ヒロトのことが好きになっちゃった…。

恋は突然って聞いたことあるけど、これがまさにそれだと思った。
< 8 / 69 >

この作品をシェア

pagetop